実は流産していました③

内診台から降りて診察室へ戻ると、
「もう手術の必要はありません。出血は続くと思いますが、また来週来てください。何か質問はありますか」

と聞かれました。

もう、お腹の中は空っぽなんだなぁとか、いやでも元々胎嚢しか見えなかったしなぁとか、胎嚢出た途端すっかりお腹の痛みは嘘のように消えたなぁとか、色々頭の中をぐるぐるしていてもそれは質問ではなくて感情で。

「流産って、もっと痛いんだと思っていました。」

と、今考えるとなんでそんなこと言ったのかわからない、質問でもなんでもないことを気付いたら喋っていました。

「充分痛かったでしょう。」

先生は、一言だけそう言って、私はその言葉に何も返せなくて、そのまま待合室に戻りました。

痛かった。

辛かった。

その反面、

妊活始めてすぐに授かれた

まだたった7週の流産、もっと辛い人たくさんいる

と思っている自分もいて。


痛いとか辛いとか、口に出してはいけないような、そんな気がしていたんだと思います。

誰かに、痛くて辛かったことを、認めて欲しかったんだと思います。

だからきっと、あんな質問でもなんでもないことを先生に言ってしまったんだろうなぁと、今は思っています。

次に続きます▷▷▷